整膚講座#4:整膚の効果 ③(自律神経のバランス)
お越しいただきまして、ありがとうございます!
講座としてまた長文ですが、よろしくお付き合いくださいね♪
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今回は前回の「癒しとリラックス」に関連のある
「自律神経」のお話しです。
思いのほか、この「癒しとリラックス」と「自律神経のバランス」に文章量を割くことになったのですが、こうして書き出してみると、いかに現代人に足りないものであるのかを思い知らされます。
そして、どれほど大切なものであるのかを、
再認識させられました!!
ストレスに打ち勝つ強い心と、強い意志があれば大丈夫!!
なんて、ひと昔もふた昔も前の精神論が
今のご時世に通用しないことは、みなさんもご存知だと思います。
『ストレスに打ち勝つ強い心』
この信念は、
ハイレベルな自律神経のバランスの上にこそ
成り立つということ。
そういったお話を、整膚を交えつつお話ししていこうと思っております。
◆自律神経とは
自律神経は、主に内蔵と中枢(脳)を連絡し、不随運動(自分の意志でコントロールできない運動)の調整を行っていると言われています。
主な働きとしては、
・心臓の動きを調整する
・発汗を促して体温を調整する
・血管を広げたり、収縮させたりして血圧や体温を調整する
・胃腸の働きをコントロールする などなど
この二つは相反する作用をもっており、各臓器などの機能のバランスをとっています。
交感神経 | 副交感神経 | |
瞳孔 | 大きくなる | 小さくなる |
涙腺 | 涙が出ない | 涙が出る |
心拍 | 早くなる | 遅くなる |
呼吸 | 促進する | 抑制する |
血圧 | 高くなる | 低くなる |
血管 | 収縮 | 拡張 |
胃腸 | 活動低下 | 活動活発 |
精神状態 | 緊張・ストレス | リラックス |
顆粒球 | 増加 | 減少 |
リンパ球 | 減少 | 増加 |
ホルモン | ノルアドレナリン | アセチルコリン |
(出典:整膚-医師の実践から- 角田朋司 著)
表を見てもらっても分かるように
交感神経 → アクセル
副交感神経 → ブレーキ
に例えられて、体をコントロールしています。
それぞれの神経の働きを見てみると
〇交感神経
活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時などを中心に働く
全身を活性化させ、活動させ、戦わせている
〇副交感神経
休息している時、睡眠をとっている時、リラックスるをしている時を中心に働く
と、相反する役割を担っています。
この2つは、
「一方が100%、もう片方が0%」
ということはなく、
例えば「一方が80%、もう片方が20%」
といったように、
両者がある割合で、混じり合った状態で活動しています。
日中は交感神経が少し高いくらい、夜は副交感神経が少し高いくらいが理想的だと言われています。
自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れてくると、体調が悪くなり、自律神経失調状態となります。
こうなると、バランスだけではなく交感神経・副交感神経のレベルごと下がってきます。
両方の働きがダウンしてしまうケースがあるのです。
このタイプの人は、大変疲れやすく、覇気ややる気が感じられず、いつもぐったりしている傾向があります。
アクセルもブレーキも不調だと、ちょっと車を動かすだけでも運転自体に疲れてしまう、そんな状態のことなのです。
逆に自律神経のバランスを整えれば、いろいろな病気を予防したり、症状を改善したりすることが出来ると言われています。
身体のすみずみにまで血が巡り、細胞のひとつひとつが活性化していきます。
↓
免疫力も高くキープされるので、病気にもかかりにくくなります。
↓
精気のみなぎる体には、健全な精神が宿ります。
↓
前向きで、明るい気持ちを継続することが出来るようになります。
現代人は交感神経が活発になりすぎて休まらず、例えばアクセルばかりを踏んで、ブレーキ機能が低下している方が、非常に多いのが現状です。
交感神経と副交感神経バランスを整え、レベルを上げるお手伝いが出来るのが整膚です!✨✨
整膚の書籍「整膚美容法 著:蔡晶」から
自律神経の研究発表ページから引用します。
2005年東京整膚学研究発表大会 資料
発表者は沖縄県医師会理事
医療法上泉会 かいクリニック院長
診療内科医師 稲田 隆司 先生によるものです。
60名の自律神経失調症の患者さんにストレスアナライザーBianKaを用いてストレスを分析し、整膚施術前と施術後のストレス変化を測定されました。
まとめに
「結果から見て、整膚は下記の効果がある」
1.自律神経の回復
2.神経をリラックスさせる
3.ダウンした状態を活性化させる
4.体温の上昇
5.血圧の低下
整膚には自律神経に作用する可能性、自律神経の均衡を保つ可能性、興奮した自律神経を鎮めて、低下した自律神経を上昇させる、バランスを取り戻す可能性がある。
従って、整膚はストレス関連の疾患のリハビリに寄与する可能性があることが分かった。
と、あります。
自律神経のバランスの重要性は、これだけではありません。
私が特に気になったのは、免疫に関する話題です。
これはさまざまな病気の発生と関連があると言われているので、ここもご説明させていただきますね。
前述の表を確認していただきますと、交感神経と副交感神経は、白血球の中の「顆粒球」と「リンパ球」の増減に関係していることが分かります。(福田・安保理論)
白血球はご存知の通り、免疫に関係しています。
交感神経が優位になると増加する”顆粒球”は、細菌などの大きな異物を処理を担当しているため、とても攻撃的です。
こんな重要な働きをしている顆粒球は、交感神経が高まりすぎて多くなりすぎると、制御が効かなくなり、暴走するらしいのです。
身体の中で共存している良い菌に対してまで、攻撃を繰り返し、大切な臓器や血管まで破壊してしまうのです。
これを「組織障害」といいます。
ストレスが原因として名前が出る病気として、よく思い出されるものに、”胃潰瘍”があります。
これも顆粒球が増えすぎて暴走を起こした結果、自身の体の中の、胃や腸、そこに絡みつく血管などを攻撃し、引き起こされた「組織障害」だと言われています。
口内炎もニキビなどの(大人のニキビなんてのも、顕著な例ですよね)潰瘍性の炎症も、ストレスが原因だったりすることがあります。
心当たりのあるか方もいらしゃるのではありませんか…?
顆粒球の寿命は2~3日と短いのですが、死ぬ際に、大量の活性酸素を発生させます。
これがまた、自身の体を傷つけるのです。
動脈硬化や ガンなども、この活性酸素と密接な関係があると言われている所以でもあります。
交感神経が高まり過ぎると困るのは、なにも顆粒球の暴走だけではありません。
またまた前述の表をご確認くださいね。
交感神経が高まると、副交感神経が抑えられます。
するとリンパ球が減っていきます。
※ノルアドレナリンとアセチルコリンとの関係があるのですが、ここでは余計に分かりにくくなるので、説明を省きますね。
同じ白血球の仲間ではありますが、リンパ球と顆粒球は役割が違います。
顆粒球は細菌など大きな異物と戦うのですが、
リンパ球はウィルスやガン細胞などの、小さな異物を担当しています。
そのリンパ球が減少するため、インフルエンザなどの感染症や、ガンなどの処理が間に合わなくなってしまうわけです。
感染症やガンに対する抵抗力が、低下してしまうことにもなりかねないのです。
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自律神経のバランスを整え、そのレベルを上げることがいかに重要であるかが、ご理解いただけましたか?
冒頭に置いた
『ストレスに打ち勝つ強い心』とは、ハイレベルな自律神経のバランスの上にこそ
成立するという意味を共感していただけましたか?
いい音楽
おいしい食べ物
素晴らしい絵画 など
副交感神経を優位に立たせる手段はたくさんありますが、
整膚は「快」や「癒し」の作用が強く
副交感神経優位の状態に、導きやすいものだと考えられます。
ここにもたくさん引用していますが、私の愛読書✨「整膚 -医師の実践から-」の自律神経の項目に、こんな例え話があります。
『船が長い航海を終えるとドックに行き
修理を受け再び航海に出掛けるように、
人もときどきドックに入り、修理を受けて
再び元気になって社会に戻っていくような
ルートが必要なのではないかと思っている。
その役割の一つに、
整膚があるのではないかと考えている』
私も常々、そう思っております♪
疲れを感じたとき、
身体に不調が表れ始めたとき、
イライラが止まらないとき、など など
少しだけ立ち止まって
カラダのスイッチの切り替えに、いらっしゃいませんか?
お手伝いをさせていただきますよ~~✨✨