整膚とリンパドレナージュのお家サロン” be glad* ”

整膚講座#3:整膚の効果 ②(癒しとリラックス)

またまた長編! 講座の回です!

興味がありましたら、根気にお付き合いいただけると嬉しいです♪

 

 

 

さて、今回の話題は「癒し」と「リラックス効果」についてです。

現在社会の中で疲れを感じていらっしゃる方たちも多いと思われます。

 

「緊張状態が続くことによる体に及ぼす影響」

「リラックスがなぜ必要なのか?」

 

など、いろんな情報が巷には流れています。

ここでは整膚の効果を絡めながら、それをお話ししていこうと思っています。

よろしければ、お付き合いくださいね♪

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 整膚での『癒し』の効果

 「癒し」の効果の話の前に、関連性の高い「皮膚と脳の関係」についてお話しさせていただきますね。

 

皮膚は身体の表面を覆い、約9kgの重量があり、身体の中で一番大きな器官でもあります。

面積は約1.6㎡あり、ほぼ畳1畳分あるといわれています。

皮膚は身体の内外を区切っている器官でもあり、皮膚感覚を伝える感覚器の機能も持っています。

 

ここからはあまり知られていないことなのですが、発生学的に脳と皮膚は同じ外胚葉から発生しています。

お母さんのお腹の中で細胞分裂をする際、脳と皮膚は同じ部位から作られているということです。

近縁の関係により脳と皮膚は交流しやすいといわれています。

皮膚の刺激は、脳に伝達されやすいのです。

 

 

さて、本題の「癒し」の効果です。

整膚を説明し「肌を引っ張る施術」だと理解をされてから、かなりの人が

『引っ張る』
  ↓
『つねる』
  ↓
『痛い!』

という図式を頭に思い浮かべられました。

この状況に、いままで何度も遭遇しています(笑)

 

肌はあくまでも、優しく引っ張ります。

皮膚をつまみ寄せる力は、必要最低限。

ぐっと掴みあげなくても、肌を引き上げることは可能です。

 

 痛みはありませんよ♡

 

 

こうして優しく肌を引っ張り上げられると、得も言われぬ心地よさを感じます。

 

なぜ感じるのか?

 

そこに明確なメカニズムはまだ分からないらしいのです(笑)

まだまだ解明途中らしく、いろんな整膚の関連書籍を読み解いても、そこにたどり着く理由は確定できていないとのことでした。

 

でも、はっきりと言えることもあります!

 

整膚を受けると、本当に気持ちが良いということ!!

 

これは体験しないと分かりません。

でも多くの方が、実体験している事実なんです。

怪しんでいらした方も、施術後は、素敵な笑顔になられてお帰りになります。

ゼヒ体験することをおススメいたします!

 

 

 

 他にも 施術者にもいい効果があるんです(^_-)-☆

 

皮膚をなでると、受術者と施術者の両者の皮膚に、同じ振動が発生します。

その振動は皮膚を通って脳に伝達されます。

これを共振といいます。

この現象をもって、私たち施術者も癒され、そして健康になるのかもしれません。

 

 

相手の方はもちろん、施術者自身も健康になる!

 

本当にありがたいことです☆

 

 

 リラックスするということ

 

たくさんのマッサージのキャッチコピーに、

 『極上の癒しをあなたに…♡』    

とか

『リラックスできていますか?』

など、

癒しやリラックス効果を謳っているチラシや看板がたくさんありますね。

 

マッサージには、筋肉をほぐしたり柔らかくするほかに、気持ち良さを売り物にしているものがたくさんあります。

もちろん、凝り固まった筋肉をほぐすだけでも、十分気持ちが良いものです。

肌の上を、マッサージクリームやオイルを含ませたあたたかな掌が、適度な圧をかけながら進んでいくだけでも、本当に気持ちが良い♡

 

「気持ちいい~~っ」を感じた時、人の体はどうなっているのでしょうか?

 

 人の体が「心地よさを」感じている時、脳からはいろいろなホルモンが分泌されています。

 

 ”オキシトシン” と ”セロトニン

 

最近ではテレビ番組などでも取り上げられ、お聞き及びかもしれませんね。

いろんなホルモンの中でもこの2つは、皮膚の刺激によって物質が増えることが分かっています。

この2つに焦点を当てて、お話しさせていただきます。

 

オキシトシン
 肌を撫でると”オキシトシン”というホルモンが分泌されます。
 このホルモンは別名 ”しあわせホルモン” や ”愛情ホルモン” などとも呼ばれ、ストレスを緩和し、幸せな気分をもたらすことでも有名です。
 分娩時に子宮を収縮させたり、乳汁分泌を促すなどの働きを持つため、最初は女性に特有な機能に必須なホルモンとして発見されましたが、その後、男性にも普遍的に存在することが判明しています。

 その他の効能には、
  ・幸せな気分になる
  ・
脳・心が癒され、ストレスが緩和する。リラックスする
  ・成長を促す
  ・不安や恐怖心が減少する
  ・
他者への信頼の気持ちが増す
  ・
社交的となり人と関わりたいという好奇心が生まれる
  ・学習意欲と記憶力向上
  ・
感染症予防につながる などなど

 人が、人との間で生活するために必要な能力を引き出すとして、注目されているホルモンなんです。

 このホルモンを分泌させようとするなら、とても簡単!

 

 

   ✨スキンシップをすればいいんですよ!!✨✨

 

 

 北欧の国ノルウェイでは、家族や恋人と手をつないだり、ハグすることで分泌されることが広く知られているため、大勢の方が実践しているということを、ニュースで知りました。

 それくらい世界中に浸透しているホルモンなんですね♪

 

 

セロトニン

 セロトニンというホルモンも同じく、皮膚への刺激によって分泌されます。
 皮膚を軽くリズミカルに叩く・タッピングすることにより放出されます。
 叩くことのほかに、「貧乏ゆすりをする」「ガムをかむ」「フラダンスをする」など、のリズミカルな動作によっても分泌されることが分かっています。
 「心を保つホルモン」としても有名ですが、本来はホルモンではなく、脳で作られ、脳内に分泌される脳内物質です。
 セロトニンもホルモンのように、体の機能に影響を与えているので、そういう呼ばれ方をするようになったのです。

 なぜ「心を保つホルモン」と呼ばれているのか
 ・心の領域に影響を与えて、心のバランスを整えてくれる
 ・自律神経のバランスを整えてくれること
 ・大脳皮質に作用して、脳を最適な覚醒状態にしてくれる
 ・姿勢筋の働きを良くしてくれる
 ・痛みの調節をしてくれる

 

中でもセロトニンが注目されている最大の理由とは、
人の生命活動に絶対必要不可欠な
『睡眠』
と密な関係があるためです。

 

日中に分泌されたセロトニンは、夜になると睡眠ホルモン「メラトニン」になります。
セロトニンの分泌が十分だと、そのぶんメラトニンもスムーズに生成されて、快眠につながります。

 

そんなセロトニンが不足すると、
 ・ストレスの影響を受けやすくなる
 ・疲れやすくなる
 ・寝つきが悪くなる など

 

思い当たる方は、慢性的にセロトニンが不足しているのかも知れませんね。

一番恐ろしいのは、この状態が続くと悲観的になったり、精神が不安定になります。
自律神経失調症うつ病パニック障害などを引き起こす可能性もあります。

 

セロトニンの分泌には、リズミカルな運動が必要だと前述しましたが、ほかにも方法はあります。

 

 

それが「グルーミング」✨
すなわち、スキンシップです!!

 

 

先述の ”オキシトシン” が ”セロトニン” 分泌の促すためです。

その上、触れる側も、触れられる側からも分泌されるため、セロトニンが活性化します。

 

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この2つのホルモンを、

効率よく、かつ、気持ちよく分泌させるのが

『整膚』なんです!!

 

「スキンシップ」と「リズミカルな動き」

 

この2つが必要不可欠!
納得していただけましたか?

 

 

1/fゆらぎの発生

 

私より上の世代の方なら「美空ひばり

下の世代の人ならば「宇多田ヒカル

 

この二人に共通するポイントをご存知ですか?

 

この二人の歌姫の声には

” 1/fのゆらぎ ”

があると言われています。
(※科学的根拠は実証されていないらしいですが)

 

特定の歌手の歌声だけでなく、「小川のせせらぎ」や「心拍音」、「暖炉の炎の揺れた方」など、自然界の中において、身近にたくさん存在しています。

 

「波の音」に、なんとなく心落ち着くことはありませんか?

北欧の国では、テレビ番組に暖炉の炎がゆらゆらと燃え上がる様子を1日中放映送している放送局もあります。

しかも視聴率がとても高いという話!

 

「規則的なもの」と「不規則なもの」が絶妙に調和したとき、1/fゆらぎが発生すると言われています。

 

1/fゆらぎは、自律神経に働きかけ、副交感神経を優位させることにより、リラックスに深く関わっていることが分かっています。

 

視覚や聴覚に訴えるだけではなく、1/fゆらぎは触覚にも働きかけます。

肌の上をスピード5cm/秒近くでなぞると、「1/fゆらぎ」が発生すると言われています。

その「快」はC触覚繊維を伝わって、脳に伝達されると言われています。
(出典:整膚-医師の実践から-)

C触覚線維が興奮すると、脳の視床を介して、副交感神経を優位にしてリラックス効果を高めます。

 

 

肌の上の掌がなぞるタイプのマッサージと整膚とは違いますが、優しく引っ張り上げることにより、皮膚に対して ”面” での刺激を与えることはわかっています。

優しくリズミカル引っ張り上げることで、5cm/秒近くのスピードで肌をなぞるときと同じ効果「1/fゆらぎ」を得ることが出来るのです。

 

これによっても、副交感神経を優位に立たせ、リラックス効果を得ることができるのです。

 

 

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これらの効果のある施術を

整膚ならば、

これが、場所を問わず、
道具も必要なく、
指だけで行える施術を、
性別・年齢も関係なく
赤ちゃんから、寝たきりのお年寄り、妊婦さんまで
安心して受けていただけます♪

 

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またまた長い文章にお付き合い下さり、

ありがとうございました!

 

次回は「1/fゆらぎ」で少しだけ触れました『自律神経』の世界に踏み込んでみたいと思っております!

 

よろしければお付き合いくださいね♪